記事は掲載日時点の内容です。2022年11月に理念を変更しています。

2018年5月にバリュエンスに入社し、なんぼやのコンシェルジュ(鑑定士:現在のバリューデザイナー)と副店長を経験後、2020年3月に海外事業推進部へ異動となった林さん。コロナ禍でのイギリス現地法人および店舗の立ち上げ業務での活躍が評価され、2021年度社内MVPに輝いた林さんに、イギリスでの海外事業とバリュエンスのSpritの活用法を聞きました。

林 晃雅 (Hayashi Kouga) 
海外事業推進部
2018年5月に中途入社。営業部に配属となり、なんぼやでコンシェルジュ(現バリューデザイナー)を1年3ヵ月、なんぼや渋谷店で副店長を半年務めた後に社内公募で海外事業推進部へ。現在はイギリスに駐在し、イギリスでの店舗の立ち上げ業務等を行なっている。

イギリスへの出張で仲間との関係性にも変化が

-現在、イギリスではどんな仕事をされていますか?
イギリスではスタッフの人数が限られているので、人材採用、買取、販売、商品管理、オフィス環境整備、法務関連まで業務は多岐にわたります。
主な業務としては下記の2つになります。

・欧州などでなんぼやを出店するパートナー(ドイツ/サウジアラビア/トルコ/ナイジェリア/モーリシャス)のマネジメント
具体的には、パートナー様の店舗の買取額向上やなんぼやの認知度向上に向け、各国を巡って、オーナー様とプラン立案やイベント実施をしています。

・ Star Buyers Auctionのパートナー開拓/営業
Star Buyers Auctionに参加・入札していただける方や委託で商品を出品していただける方を開拓しています。

-イギリス現地法人設立の際は、どのようなことをしたのでしょうか?
現地法人を設立するために、2020年9月から約半年間ロンドンに出張しました。ロックダウンの真っ只中ということもあり、オフィスの契約や施工などのレスポンスが非常に悪く、いかに適切に早く店舗をオープンさせるかが課題となっていました。フランスからの遠隔サポートはありましたが、現地で関連業務を行うのは私1人のみでした。当時は慣れない英語で現地の人と折衝しなければならず大変でしたが、非常に良い経験になりました。

<イギリス現地法人設立で経験したこと!>

  1. 物件の選定
  2. 建築デザイナーの選定
  3. 店舗のデザイン打ち合わせ
  4. 施工のチェック
  5. 現地なんぼやのバリューデザイナーの採用
  6. 現地なんぼやのビジネスフロー作成
  7. 採用後のバリューデザイナーの育成


海外でのビジネスは、その国の法律に則っている必要があります。契約締結などは適宜現地の弁護士に相談しながら準備を実施しました。また、国によって市場特性が違いますので、戦略も変わってきます。

今は月に2回ほど欧州の各パートナー店へ訪問しています。実際に現地で話を聞くことで、リモートではわからないパートナーが感じている課題感や、ローカルの市場構成を肌で感じ取ることができます。直接コミュニケーションをとり、市場特性に合ったアクションをオーナー様と考え、実行し、パートナー店の仕入拡大や店舗拡大に挑戦しております。

-イギリスに赴任してから成長したと思うことはありますか?
日本でなんぼやの副店長になってから、年齢を超えて上司と部下がどうやったら信頼関係を築けるかは課題でした。当時23歳ということもあり、私よりも年齢が高い後輩や部下が多く、壁を作っている自分がいました。

しかし、イギリス出張で現地の仲間と仕事をする中で、年齢や肩書に関係なくフラットな立場で働いている方々が多いことに気づきました。毎日そのような仲間と働く中で、上司が指示して動くのが部下ではないのだと気づき、誰にでもリスペクトをもってチームを作っていくということを意識して仕事をしております。

「つかむために、手放せ。」で新たな挑戦へ

-Missionである「らしく、生きる。」[※1] を実現するための私たちの姿勢 Our Spirit。仕事をする上でもっとも意識しているSpirit はありますか?
2021年の7月からイギリスに駐在しているのですが、当時は着実に前へと進めていく必要があり、「前へ前へ、着実に。」を意識していました。 その時々で特に意識するSpiritを変えているのですが、今は「つかむために、手放せ。」を意識しています。

イギリス駐在したてのころに比べて、欧州のチームメンバーや、パートナー店舗が増えています。事業が広がっていく中で、仕事をチームのメンバーに分散していかないと、本来注力するべき仕事に時間をさけなくなったり、新しい仕事へチャンレンジできなくなったりするといった問題が起こりました。

そんな時に、Sprit に立ち返る機会があり、「つかむために、手放せ。」の「つかむために」が今の私にとってキーワードになりました。つかむために、手放すことは、数年前までは自分の仕事を奪われるのではないかという気持ちや、教えることへの労力がかかるという思いから、意欲的にしていませんでした。しかし、このSpiritを深く考え、自分のできることはすべてチームに共有し、自分の経験という財産を渡していくことで、チームや仲間の将来的な成長につながり、さらに自分の注力するべき仕事へのリソースが取れると思い、意識しています。


そして、最近では、Star Buyers Auctuonのパートナー営業という新しい業務に携わるようになり、新たなことに挑戦できるという非常にいい流れができています。この経験から、継続して「つかむために、手放せ。」を意識して、新たなことを吸収する時間を保つようにしています。

スポーツチームでも個性や役割があって良いチームになる。らしく働けることでチーム力は上がる

-「らしく、生きる。」社内MVPおめでとうございます!
非常に名誉ある賞を頂戴し、光栄に思っております。
Missionである「らしく、生きる。」を、ヨーロッパから世界のバリュエンスのメンバーに広げていきたいです。自らが「らしく、生きる。」環境を作りだし、会社を成長させていきたいです。

-林さんにとって「らしく、生きる。」[※1] とはどんなことだと解釈していますか?
「らしく、生きる。」は、周りの状況を気にせず自分勝手に仕事するという意味かというとそうではなく、あくまで一定のルールがあると思います。サッカーで例えると、キーパー以外は手で触ってはいけないなどの基本的なルールがありますよね。そのルールの中で、ピッチの上では11人にポジンションがあって、さらにベンチメンバーも含めてディフェンス力や持久力といったそれぞれの持ち味があると思います。

その役割において、自分の得意な持ち味を生かして、プレー/仕事ができるかというのが自分にとっては「らしく、生きる。」ことだと解釈しています。
スポーツ以外で言い換えると、ルールの上で、自分の強みであるスパイスを加えて、日々最高のパフォーマンスをすることだと考えています。今までの経験で培ったスキルと人間的な資質を活かして、今いる組織で最高のパフォーマンスを発揮することが、「らしく、生きる。」ことではないかと考えています。

※1:記事は掲載日時点の内容です。2022年11月1日より企業理念を刷新しました。
新パーパスは「Circular Design for the Earth and Us」、新ミッションは「大切なことにフォーカスして生きる人を増やす」を掲げています。