2020年8月にブランド買取「なんぼや」コンシェルジュ(鑑定士/現 バリューデザイナー)として入社し、一年半で銀座店店長を任されている新井 湧揮さんに、バリューデザイナーの仕事の面白さと店長になってからの変化を聞いてみました。

営業部 店長 新井 湧揮

2020年8月にバリュエンスに入社し、「なんぼや」コンシェルジュとしてブランド品等の買取営業を経験。2021年9月に副店長を任され、2022年3月には店長となり、店舗の売上管理、マネジメントを行っています。

ブランド品が持っている価値を体感しリユース業界へ

――リユース業界で働こうと思ったきっかけはありますか?

元々ブランド品が好きで、中古のルイ・ヴィトンの財布を使っていました。
その財布は6万円で購入したのですが、フリマサービスで4〜5万円で売れました。当時は、4〜5万で売れるとは想像もしていなかったため、ブランド品の中古市場での価値に驚いた覚えがあります。その時に、中古市場に出回るブランド品に適正な価格をつけて次に必要とする方へとつなぎ、価値を守っていく、そんな仕事に携われるのは面白いのではないかと想像が膨らみ、リユース業界に興味を持ちました

入社1年半で店長になってからの変化とは

――1年半で店長になるのはすごいスピードですね。新井さん自身は入社してから1年半で店長になると思っていましたか?

考えてなかったですね。笑
新しいことばかりの環境で、がむしゃらに目の前のことに取り組んだ結果として、気付けば店長になっていました。

――何か工夫してきたことがあれば教えてもらえますか?

とにかく接客に力を入れていました。目の前の買取にだけ意識が向きがちなのですが、お客様との会話を大切にし、信頼関係を築くことを意識していました。信頼関係を築くことで、リピーター様になっていただくことができ、そのほかの数字も向上します。私の場合だと接客に力を入れて、リピーター様からの指名率を増やして、成績が良くなっていきました。

――店長を任されてから、どんな業務をしていますか?店長業務を教えてください。

店舗によっても店長の業務は違うのですが、私が在籍している店舗では、店長も接客を行います。店長も売上数字を持ちながら、店舗の数字管理をしています。
店舗の数字管理は、売上予算が決められているので、売上予算をどう達成していくかを考えながら施策を実施して、効果測定をするという、PDCAサイクルを回し続けています。

――店長になってから、変わったことはありましたか?

店長になる前は、自分の成績がどうすれば上がるかを考えていて、自分のことに集中していました。しかし、店長になると自分の成績だけが良くても評価はあまりされません。そこが大きな違いだと感じています。店舗で数字が伸ばせるように、お客様の数(来店数)を把握したり、店舗スタッフの管理をしたりします。自分以外のメンバーの管理・サポートが重要になりました。

店舗の数字を管理するようになってから、日々の細かな変化に気を配るようにしています。目標を達成していくために、問題を素早く特定し、できる限り速く対策を打つことが必要だと感じています。問題に気付くことができなければ、アクションも変わらない。悪い結果として顕在化してからだと、すでに手遅れになり、目標が達成できなくなります。

バリューデザイナーの魅力とは

――バリューデザイナーの面白さは?

「なんぼや」の買取接客では、定価が3,000万円を超えるようなブランド品にも出会います。
普通のサラリーマンをしていたら、見る機会もなかったようなブランド品に触れられるというのが、一つ目の面白さかなと思いますね。

もう1つはお客様との信頼関係です。同じ買取金額でも、伝え方やストーリー性でお客様満足度は変わります。一般的な会社のモノを“売る”営業職とは違って、当社は“買う”接客です。買う接客は売る接客とは違い、交渉力というかお客様に納得感を持っていただくことが大事な要素になります。お客様とのコミュニケーションをいかに楽しい時間にできるか、信頼関係を築いていくこともバリューデザイナーの面白さです。

――お客様との信頼関係を築けるようになるためにはどんなスキルが必要ですか?

私の経験を通して必要だと感じるのは、意欲と適応力です。

意欲に関しては、学び続けるという観点で必要だと感じています。
「なんぼや」の買取接客においては、商品知識があった方が良い提案ができるようになるので、継続的にラグジュアリーブランドの情報をキャッチアップしていくようにしています。

適応力は、会社として新しいことをどんどん取り入れるカルチャーなので、私たちも変化をし続けることが必要だと感じています。また、ファッションのトレンドも常に移り変わるので、商品相場も変わります。
新しいことを吸収し、柔軟に適応することで良い買取サービスを提供し続けられます。

――今どんな時に幸せを感じますか?

人に感謝された時です。「なんぼや」のバリューデザイナーの仕事は、お金が結びついていることもあって、普通の仕事に比べると、感謝されることが多いんです。「本当にありがとうございます」と言われると頑張って良かったなと思います。

リユース業界自体を盛り上げたい

――今後、挑戦してみたいことは何かありますか?

バリュエンスで新しいことが何かできないかなと考えています。
例えば、海外のリユース体験を広める。
日本にはMOTTAINAI精神があり、リユースが浸透していますが、海外ではまだ浸透していないエリアもあります。そもそも使用したモノが売れることを知らない人がいたり、売れても安くて当たり前だと思われたりしています。このMOTTAINAI精神が浸透すれば、リユース業界自体が盛り上がるのかなと思います。

あとは何か新しいジャンルの買取を始めるとか。
ブランド品以外の新しいジャンルの買取を始めると、お客様に対しての提案に広がりができるのかなと思ったりしています。

――最後に、バリュエンスはどんな会社ですか?

頑張ったら頑張った分評価してくれる会社。また、他の会社の5年分を1年で経験できると思っています。自分の成長と会社の成長を肌で感じられます。


バリューデザイナーとしての接客と店舗をマネジメントの両方を行なっている店長 新井さん。自らの中古ブランドを購入して販売した体験が、今のバリューデザイナーのお仕事につながっているのですね。