「育児と仕事が両立できるのか不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか?

日本の第一子出産前後の女性の就業継続率は、最新の調査では53.1%と上昇はしているが、依然として仕事と子育ての両立への負担が女性の就業継続の大きな障壁となっています[※1]。

そこで今回は、産休・育休を経験し、「なんぼや」の副店長として活躍している女性社員の海藤 富姫さんにインタビューしました。「なんぼや」のバリューデザイナー(鑑定士)の仕事の面白さ、仕事と育児の両立について、疑問をぶつけてみました。

※1内閣府男女共同参画局仕事と生活の調和推進室,仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート2018

営業部 副店長 海藤 富姫(kaito fuki)

海藤 富姫
2018年4月にバリュエンスに入社し、「なんぼや」バリューデザイナーとして買取営業を経験。入社3年目の2020年5月に育産休を取得し、2021年4月に「なんぼや」バリューデザイナーに復職。2022年3月に副店長に昇格し、現在はフルタイムで勤務。

バリュエンスに入社したきっかけと入社してから

――バリュエンスに入社した理由を教えてください。

保育士資格を取得した後、児童養護施設で5年間働いていました。児童養護施設では、子どもの心のケアと、子どもたちが健全に成長できるようにサポートをしていました。しかし、体調を崩してしまい入院、その後には手術と…。体力的な問題から保育士以外の新たなキャリアを探していたんです。

子どもたちと関わり、子どもたちの成長を見てきたので、次のキャリアでも人と関わる仕事がしたいと思っていました。また、自分自身が成長できる環境か、ということも軸にプラスして仕事を探していました。

バリュエンスは会社と一緒に自分の成長も期待できるような、ベンチャーならではの勢いを感じました。面接では社員の方がとても気さくでオープンな雰囲気だったのを今でも覚えています。また、その人柄にとても惹かれて、楽しそうだなと思ったこともバリュエンスに入社を決めた理由の一つです。

――入社してから経歴を教えてください。

入社してからはコンシェルジュとして、買取営業を行っていました。産育休を経て2021年4月に復帰した時は、職種名がコンシェルジュからバリューデザイナーに変わっていました。バリューデザイナーになり、コンシェルジュが行なっていた買取業務に加えて、ブランド品以外の不動産や車といった実物資産に対しても提案を行うようになりました。

2022年3月からは副店長として、店舗の売上などの数値管理やメンバーのマネジメントも行っています。

バリューデザイナーと副店長のやりがいとは

――バリューデザイナーに求められるスキルや要素を教えてください。

買取営業は、接客の基本的なアイコンタクトや笑顔はもちろんですが、査定には知識が必要です。一つ一つの商談を自身の学びに変換していき、査定スキルを向上させていくことがとても大事です。

コンシェルジュからバリューデザイナーに変わり、ブランド品等以外の実物資産に対しても売買のニーズをヒアリングすることになりました。お客様と「なんぼや」での買取をきっかけに中長期的な関係を築いていけるように、マインドを変えなければなりませんでした。

お客様の実物資産への提案には様々な専門知識が必要になります。お客様からの質問に即座に答えられた方が印象は良いですし、知識があるからこそお客様に適切な提案ができるようになります。適切な提案ができるようになると、それがやりがいになります。

――現在の副店長の仕事はどんな仕事をされているのですか。

主な業務は店舗の売上管理、マネジメントです。今は新しく入社したメンバーも多いので、OJTを通して、バリューデザイナーとして1人で接客できるように指導しています。それから、店舗のメンバーが働きやすいように、備品の整理整頓や営業準備などを自分から進んでやるようにしています。ちょっとしたことなのですが、少しでも働きやすくしてあげたいなと思っています。そういった行動がメンバーの皆にも伝わったのか、店舗に置いているiPadの充電や、備品の整理などは「綺麗にしてから帰らないと!」と一人一人がフランクに声を掛け合うようになり、全員で働きやすい環境を作っています。

産休・育休について

――産休・育休は取りやすかったですか?

産休に入る当時、所属しているエリア内に新店舗ができるタイミングでした。そのためエリアには人員が必要な状況だったと思います。そういった事情もあったので、産休を取ることにちょっと心苦しいところがあって…。でも、職場の上司・同僚に妊娠の報告をすると、みんな自分のことのように喜んでくれて…本当にありがたいなと思いました。

――育休明け、職場での社員の接し方に変化はありましたか?

とても嬉しい変化がたくさんありました。産休・育休で1年休んだあとの復帰は、やっぱりドキドキなんですよね。「みんなにどう思われてるのかな?」「前みたいに働けるのかな?」とすごく不安がありました。

しかし実際に店舗に行ってみると店舗のメンバーや上司が温かく迎えてくれたので、不安も徐々になくなっていきました。皆、体調面にも本当に気をつかってくれました。

残業していると、「あんまり遅くまで残っていると息子さんに嫌われちゃいますよ!早く帰りましょ!」と言われます。いそがしい日は、早く帰れるように業務をフォローしてくれたり、逆に私も全員で早く帰れるようにフォローしたり、お互いにフォローし合ってます。

店舗の男性社員は全員、私以上にイクメンです(笑)

今はフルタイムで働いており、もともとキリのいいところまで作業したい性格なので残業モードになっていると、「みんなで急いで帰りましょう!」と締め作業を全員で協力してスピーディーに終わらせることも。上司や店舗で働く社員の理解やサポートがあるからこそ、副店長をやれているのだと思います。本当に皆のおかげです。

――仕事とプライベートを両立するためのポイントはありますか?

朝活です。保育園に息子を預けてから出社するのですが、勤務開始まで1時間ほど時間ができます。その時間を1日のスケジュールを把握するなどタイムマネジメントに充てるようにしていて、効率的に働くことを意識しています。

あとは、共働きなので、家事や育児の分担をしています。バリュエンスでは月10日の公休があり、月2日くらいはプライベートの時間を取れるように夫に相談して調整しています。子どもとの時間、家族との時間、プライベートの時間をバランスよく作ることが両立の鍵かなと思います。

――今どんな時に幸せを感じますか?

仕事が終わって家に帰って、息子の寝顔を見ているときは本当に幸せです。そう感じられるのも、仕事が充実しているからなのだろうと思います。店舗のみんなに感謝です。

働くママ、今後の挑戦は

――今後、挑戦してみたいことはなにかありますか?

資格取得など自己啓発支援として年間3万円支給されるキャリアアップ支援制度があります。今まではなかなか活用できていなかったのですが、バリューデザイナーとしてお客様に幅広い提案をしていける店舗を目指していく上でも、マネジメントの研修に参加したり、ファイナンシャルプランナーの資格取得にも挑戦したりしていきたいなと思っています。

プライベートではコロナでなかなか旅行に行くことができなかったので、家族で旅行にも行きたいです!

――産休・育休について不安に思っている人へアドバイスはありますか?

育児と仕事の両立は想像がつかない部分もあって不安になった時期もありましたが、復帰前にキャリア面談もしていただき、色々なキャリアプランがあることを教えていただいたことも安心感に繋がりました。

「相談しても通らないんじゃないかな?」とか「変わらないんじゃないかな?」と思うと、なかなか口に出せないこともあると思いますが、バリュエンスは風通しがよくフランクにコミュニケーションが取れるので、育児と仕事の両立に向けた不安点を一つ一つ確認・解消していけたことも大きかったと思います。キャリアアップ、結婚、出産にチャレンジするために、対話を通じて解決策を見つけ出すカルチャーがバリュエンスにはあります。どれかを諦めなきゃいけないということはないんだなと経験を通して知りました。今は、店舗の社員のサポートがあって、キャリアを諦めずに副店長ができています。

家事や育児をしながら、副店長として店舗をマネジメントしている海藤さん。バリューデザイナーとしても知識を増やすことに積極的に取り組んでいる姿が印象的でした。海藤さん、ありがとうございました!