2021年3月からブランド買取「なんぼや」の営業部 エリアマネージャーとして、複数の店舗をマネジメントしている前田 博紀さんに、エリアマネージャーになるまでの経験とエリアマネージャーになってからの仕事について聞いてみました。

営業部 エリアマネージャー 前田 博紀

バリュエンスに2017年6月に入社し、「なんぼや」のコンシェルジュ(鑑定士/現 バリューデザイナー)、副店長、店長を経験。2021年3月からエリアマネージャーとしてエリアの店舗管理とマネジメントを行なっている。

できない新人からエリアマネージャーに

――エリアマネージャーになるまで、どのような経験をされましたか?

今は「なんぼや」のエリアマネージャーですが、本当に最初はつまずいてばかりでした。「なんぼや」の店舗でコンシェルジュからスタートした当初は、本当にできない子でしたね(苦笑)。

バリュエンスに転職する以前は、6年間工場に勤務していたのですが、職場での会話は「おはようございます」と「お疲れ様でした」の二言で終わる日もありました。全く会話を必要としない職場から、バリュエンスの買取営業に転身し、コンシェルジュとなりました。買取営業はこれまでの仕事とは全く違う世界であったため、「なんぼや」で買取接客が自然にこなせるようになるには時間がかかりました。
今思うと、最初に覚えが悪く商品特定ができなかったり、敬語が使えなかったりと、いろいろとつまずいたことで、プライドがゼロになって、「失敗してもいいからまずはやってみよう」という気持ちで取り組むことができたんだと思います。

――前職とバリュエンスで環境の違いはどうでしょうか?

前職では出る杭は打たれるような風潮があって、何かを良くしようと思ってやろうとすると生意気だと思われてしまう環境でした。

次は頑張った分だけ評価してくれる会社がいいなと考えて、バリュエンスに転職しました。バリュエンスに転職してからは、「こんなことでも評価してくれる!」というギャップしかなかったです。自発的に動く人であれば、バリュエンスは間違いなく向いている会社だと思います。

――できない子からエリアマネージャーに。できない、をどう克服されたのですか?

最初は繁忙店へ配属されたのですが、しばらくしてからゆっくりした店舗に配属されました。そこで、わからないことを調べたり、失敗を分析したりしながら、少しずつ業務に慣れることで克服していきました。繁忙店では、接客に慣れながら、知識をつけていくような時間はなかったので、とても大事な時間でした。

例えば、査定の難しい商品や間違いやすい商品の早見表を作って同僚に共有するなどして、少しでも効率的に仕事ができる工夫をしていました。この早見表は同僚からも好評でした!

それからは、関東で一番お客様が多い繁忙店に異動し、副店長になってからエリアマネージャーになるまでは早かったです。2019年9月に副店長に昇進し、2020年3月に店長、2021年3月にエリアマネージャーになりました。

俯瞰して見る力が問われるエリアマネージャー

――エリアマネージャーになってからはどのような仕事をしていますか?

エリアマネージャーの業務は、主に数字分析、エリア管理、人材マネジメントの3つがあります。

まず一つ目が各店舗のキャンペーン管理や予算管理などの数字分析です。数字を把握しながら、ボトルネックがあれば店舗の店長や副店長のフォローに入ります。
二つ目がエリア管理です。シフトの管理、共有事項の把握、新店舗の準備など多岐に渡ります。
三つ目が主に人のマネジメントになります。モチベーションの管理やフォローをしています。

――仕事量や把握しないといけないことが多そうですね。エリアマネージャーになってどんなことが変わりましたか?

店長までは手帳がなくてもすべてのタスクを自分の頭で把握することができましたが、エリアマネージャーになってからは把握する量も管理する量も5〜10倍に増えました。そのため手帳が必須アイテムになりました。

エリアマネージャーは、マネジメント力やコミュニケーション力はもちろんですが、一番は全体を把握しながらその都度起こる物事に対して臨機応変に対応出来る力が大事だと思います。仕事をしている以上、毎日何かしらトラブルは起こります。そのトラブルを見過ごさず、トラブルを最小限に抑えたり、次のトラブルの芽を潰したり、全体を把握し判断していく対応能力が身についたと実感しています。

それから人のマネジメントに対しては、課題を感じていて、今後は深掘りしていく必要があると感じています。店長の時はface to faceで話せましたが、エリアマネージャーになってからは現場のメンバーとの接触がオンライン中心に変わってしまったため、このコミュニケーションの質をいかに上げていくかを今後、もっと追求していきたいと思います。

結果を出せる人は一歩を踏み出せる

――エリアマネージャーから見て、バリューデザイナーとして活躍するにはどんなことがポイントになってくると思いますか?

提案力ですね。例えば、ブランド買取店で「車買取もできますよ!」と言われるとはお客様も思っていないので、いかに自然に提案できるか。
もう一つは会話の中でいかにお客様を魅了し信頼を得られるか。唐突に提案してもお客様がびっくりしてしまうだけなので、お客様の気持ちに寄り添いながら気持ちの良いコミュニケーションを取ることが求められます。

――その一歩が踏み出せない人もいますよね。そういう時はどうしますか?

私も経験があるのですが、できないと感じてしまうと思考停止しちゃうんですよね。そんなメンバーを見た時は、何故できないと思っているのか本人に聞くようにしています。感情を一旦吐き出してもらって考えを整理できるように、対話しながら改善していくようにしています

それから店長が結果を出して、その背中を見せることは説得力がありますね。近くで結果を出す姿を見ていると、自分にもできる気がしませんか?
身近で結果を出している人に「すごいですね!」で終わらせるのではなく、「なんでできるのですか?どうやっているのですか?」と聞いていくことで吸収していくようなアクションが取れる人は伸びていくと思います。

自分の経験から、できなくても継続することが大事だと考えています。最初はできなくても、続けていればできるようになります。自分と同じようにできなくてつまずいているバリューデザイナーがいたら、成長していけるようにサポートしていきたいと思います。

悩みや課題を集めて、解決できるようにする。そういったサポートができる管理職になっていきたいと思います。

――最後にバリュエンスはどんな会社ですか?

自発的に動いても周囲から「調子に乗っている」とネガティブに捉えられてしまうと、次に何か自分でやろうと思う気持ちになれないですよね。バリュエンスに転職して、自発的に動いたことを褒められ、これはやって良いことなんだ!と気づくことができました。続けていくことで、自分に自信がついて、どんどん経験の幅が広がっていきました。
意見を持っていても言えなかった人にとっては、自信を持って働ける環境だと思います。


ありがとうございます。今度は自分がメンバーの悩みを集めて解決していきたいという前田さんらしい目標をお聞きすることできました。何でこんなにできないのだろうと苦労している時間が、実は一番成長している時間なのかもしれません。