2015年2月にコンシェルジュ(鑑定士、現:バリューデザイナー)として入社した原田さん。大学卒業後は大手量販店に就職し、店舗責任者となり、商品の仕入れや買付を行っていました。自身のキャリアで身につけた経験やスキルが活かせて、これからの日本でビジネスチャンスがある事業を探し、バリュエンスにたどり着いたそうです。

ブランド買取「なんぼや」の買取営業で経験を積み、現在はエリアのマネジメントをしながら、課長として事業の企画や立ち上げを推進されています。今回は、マネジメントについて、考え方や意識的に取り組んでいることなどをお聞きしました。

原田 靖之(Harada Yasuyuki)
西日本営業部 第四営業課 課長。
2015年2月にコンシェルジュとして入社。
その後、店長、エリアマネージャーを経て、現在は課長としてエリアのマネジメントを行いながら、事業の企画や立ち上げを推進。

仕事には真摯に向き合ってきたコンシェルジュ時代

コンシェルジュ時代の思い出はありますか?

後から聞いた話ですが、風貌からすぐに辞めると思われていたようです。(笑)

当時は髪も茶髪でロン毛でしたが、仕事は真面目に取り組んでいました。買取営業(バイヤー)として、数字を上げることで周りにも認めていただけるようになり、

特に私の転機になったのは、2016年の第三回社内接客コンテストです。接客スキルや業績などの様々な評価基準がある大会で全国のコンシェルジュの中から優勝し、嵜本社長に初めて自分の存在を知っていただく機会となりました。

現在、課長としてどのような業務を担当されていますか?

エリアマネージャーは、担当エリア内の売上アップを目指し、エリアの店舗管理に注力しますが、課長になると、会社全体の方針に関わることが増えてきたり、事業に関わるプロジェクトの立ち上げを推進したりすることが増えていきます。決裁権も変わってくるので、仕事の濃度が変わったように感じています。

現在、2つのエリアマネージャーを兼務しながら課長をしています。バリュエンスでは新しい事業の立ち上げに課長クラスも関与できるのですが、私も現在、新しい事業の立ち上げを担当しています。新規サービスの立ち上げは、何もない状態から新しいものを創り上げていくため自由度が高く、既存事業との連動を意識しながら、相乗効果が期待できる事業にしていきたいと考えています。

また、課長になり、担当エリアの各店長のサポートにすごく助けられていると感じることが多いです。これまでに育成してきたエリアの各店長はとても頼りになる存在です。自分が支えられるばかりではなく、店舗の人員が足りない場合は、いつでもヘルプに入りたいので、これからも現場に立てる準備をしておきたいと思っています。課を管理するだけでなく、時には現場でバリューデザイナーもできる課長はかっこいいと思うし、頼りがいもあると思いますので、今後もそのような管理職であり続けたいと考えています。

「ありがとう」「ごめん」を伝え合い、部下と一緒に成長

店長とエリアマネージャーを経て、マネジメントで大事なことは何だと感じますか?

それぞれの役割を明確にするようにしています。それぞれが個性を発揮して、チームのために役に立てるポジションがあります。適材適所を見極めるというか、適切な役割を考えて、成長の機会を提供することがマネジメントでは大事だと考えています。

例えば、買取営業の仕事で、なかなか数字が取れないメンバーがいたとします。まずは店舗の備品管理や数字分析などの業務で力を発揮することができれば少し自信が持てますよね。逆に数字が取れているメンバーは、備品の管理などのサポートに感謝しながら、そのメンバーの売上が上がるようにサポートする、そんな関係を作ることができます。

最初からマネジメントは適切にできるものですか?マネジメントに関して勉強は必要ですか?

知識は必要ですが、勉強したからマネジメントができるようになるかと言うと少し違うように思います。

私もいろいろな勉強をしてフォロワーシップ、リーダーシップ、チームビルディングなどの本を読んだり、動画を視聴したりしました。いくら知識をつけても、考え方や感情を変えないと、知識として学んだマネジメントを実行することはなかなか難しいと思います。

エリアマネージャーに昇格して、マネジメントをするようになったばかりの頃は、部下は上司の考えに従って動くものだと思っていました。トップダウン型である段階まではうまくいっていたので、そのスタンスに違和感を抱くこともなかったです。

ですが、エリアマネージャーになって1〜2年たった頃に、トップダウン型のチームビルディングに限界を感じました。

そんな時に少し周りを見渡してみたんです。みんなは家に帰っても明るい気持ちでいられているかな、と考えるようになり、一緒に働いている部下に興味を持つようになりました。そこから、上司は偉いという固定観念が取り除かれ、マネジメントは一つの役割であると考えるようになりました。自分自身のマネジメントへの考え方が変わり、「承認する(良いところを見つける)」「感謝する」「会話する」ということが圧倒的に増えていきました。

特に「ありがとう」「ごめん」という言葉が増えました。これからも担当エリアの部下たちとは助け合える関係を築き、一緒に成長していきたいと思います。

店長とバリューデザイナーがより良く働ける環境を作りたい

これからどんなことにチャレンジしていきたいですか?

チームの作り方を考え直し、マネジメント方法も変えることで、部下が成長し、お互いに協力できる関係になりました。エリア内には「ありがとう」「ごめん」という感謝やお互いを思いやる言葉が増えていきました。

新しい取り組みや方針を行うには現場への浸透が不可欠です、その取り組みや方針を店舗で働く店長とバリューデザイナーが実際に動けるように伝えていく必要があります。また、現場からの声に向き合い、より良く働ける環境を作り出すこともマネジメントの役割です。会社の方針と店舗の声をどちらもダイレクトに聞けるのは課長。だからこそ、店舗で働く店長とバリューデザイナーがより良く働ける環境、働きがいを持てる職場を作っていけるよう取り組んでいきたいと思います。それにはまず、一緒に働く仲間同士がお互いを認め合うということが大切だと思っています。