Sustainability
Resale Impact 2020.9-2021.8
基本方針
「リユース」は循環型社会における主要な取組の一つであり、当社の中核をなすリユース事業をグローバルに展開していくことが、持続可能な社会の実現につながると考えております。さらに、ESG課題に積極的に取り組むことで、すべてのステークホルダーが当社の企業理念である「らしく、生きる。」ことができる世界を実現し、ひいては当社グループの企業価値の最大化を目指していきます。
方針一覧
バリュエンスグループのESG活動に関する各種方針などをまとめております。
Environment環境
- 今後公開予定
Governanceガバナンス
推進体制
バリュエンスグループは、ESG推進委員会を設置し、ESGに関する方針や活動計画の審議、決定などを行っています。同委員会は、ESG推進担当役員が委員長、ESG推進担当役員が指名する者にて構成されています。
また新たにIR・ESG室を新設し委員会で決定された事項をグループ全社と連携して推進していきます。審議した内容は定期的に取締役会に報告いたします。



サステナビリティへの
コミットメント
持続可能な社会への貢献と当社の持続的な成長を目指し、E(Planet)、 S(People)、G(Transparency)について具体的な目標を設定しました。目標の達成に向け、サステナビリティへの取組を加速してまいります。
Planet
カーボン
ニュートラル
FY2030までに
バリュー チェーン全体で
カーボンニュートラルを目指す
※バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量は、自社の直接・間接排出(Scope1、Scope2)に加え、その他の事業活動に関わる間接的な排出(Scope3)を対象とします
People
従業員
エンゲージメント
スコア
FY2025までに
従業員エンゲージメントスコアを
4.2に向上させる
※外部エンゲージメントサーベイ「会社満足度」「仕事満足度」「上司満足度」「職場満足度」における各スコア平均値(1~5段階評価)
※2021年8月期スコア:3.3
Transparency
取締役会
女性比率
FY2030までに
当社の取締役会構成員の女性比率
30%を達成する
マテリアリティ特定のプロセス
下記のステップを通じてバリュエンスグループにおける18のESG課題を特定し、優先順位を整理しました。
STEP 1. 候補テーマの特定
バリュエンスグループのお客様、お取引先様、社員をはじめ、株主・投資家様、公的機関など社内外のステークホルダーからの期待や要請を分析した上で、GRIスタンダード、SASBスタンダード、その他ESG評価機関などの評価手法を踏まえ、ESG課題を整理しました。
STEP 2. 優先度の設定
整理した候補テーマについて、ステークホルダーにとっての重要性と、バリュエンスグループにとっての重要性を、各部門の責任者で構成されるプロジェクトチームで審議。18のESG課題を設定し、マテリアリティ・マトリクスにしました。
STEP 3. 承認
選定した18のESG課題とマテリアリティ・マトリクスはバリュエンスホールディングスの取締役会にて審議・承認されました。
マテリアリティ・マトリクス



価値創造スキーム
当社グループは、選定した18のESG課題を基に、E/S/Gそれぞれの項目について目指す姿を定めました。
・E:Planet 循環型経済の促進による持続可能な世界への貢献
・S:People 公平でインクルーシブな社会を推進
・G:Transparency より透明性が高く、安心・信頼される企業
グローバルな社会課題と向き合い、責任ある事業活動を推進することで、持続的な成長を目指してまいります。
よりサステナブルで責任あるラグジュアリーリユースを追求します
Planet
循環型経済の促進による
持続可能な世界への貢献
- 取扱製品のフットプリント把握
- 廃棄物削減とリサイクルの促進
- 気候変動への取組の実施
People
公平でインクルーシブな
社会を推進
- 顧客満足度の向上
- 従業員エンゲージメントの向上
- ダイバーシティ&インクルージョン促進
- 人材開発の促進
- 責任ある調達の実施
- カルチャー&エデュケーション(文化、教養の促進)
- 未来の担い手の育成
Transparency
より透明性が高く、
安心・信頼される企業
- コーポレートガバナンスの強化
- データプライバシー&セキュリティの強化
- マネーロンダリング対策の実施
- 責任ある事業活動の促進





Resale Impact
2021年度のResale Impact
*2020.9-2021.8の期間中にバリュエンスグループが販売したラグジュアリー商品(時計、バッグ、ジュエリー、アパレル、小物)を対象としております
ラグジュアリー商品は、時代を超えて愛され続ける価値を提供する一方で、原材料の調達や過剰生産品の廃棄などに大きな課題を抱えており、産業全体によるサーキュラーエコノミーへの転換が図られています。
そのような中、バリュエンスグループはリユースのさらなる普及を目指し、自社のマテリアリティ(重要項目)の中でも最重要と位置付ける「取扱製品のフットプリント」に関し、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を活用し、環境フットプリント*の削減貢献量を算出しました。
削減貢献量の算出においては、当社が独自に開発した「Valuence Resale Impact Calculator(バリュエンス・リセール・インパクト・カリキュレーター)」を用いて、取扱製品の二酸化炭素排出量・水使用量・エネルギー使用量・PM2.5排出量の削減貢献量をResale Impactとして算出しております。
*フットプリント:個人や団体、企業などが生活・活動していく上で排出される温室効果ガスなどの環境インパクト
Resale Impactの考え方
一般的にLCAとは、ある製品・サービスのライフサイクル全体(資源採取~原料生産~製品生産~流通・消費~廃棄・リサイクル)又はその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法を示すものです。
また、気候変動を評価する主要な機関であるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)によれば、地球の温暖化は疑う余地がなく、20世紀半ば以降の温暖化の主な原因は、私たち人間の活動による温室効果ガス(二酸化炭素等)の排出による可能性が極めて高いとされております*。
*Ar5 climate change 2014: Impacts, adaptation, and … – IPCC. (n.d.). from https://www.ipcc.ch/report/ar5/wg2/
当社事業におきましては、原材料の調達から廃棄までの工程で排出される二酸化炭素等の環境負荷に対し、再利用時の輸送と使用により生じる環境負荷分を差し引いた差分は、将来的な生産量の削減に寄与するものと捉え、これをResale Impactとして公表しております。

Resale Impactのサービス展開
ヴィンテージ・ブランドショップ「ALLU」の表参道店では、商品タグや店頭POPなどにResale Impactを表示しております。「地球環境にいいことができた」と感じていただいたり、「捨てずにリユースをしてみよう」とこれまでの行動を少し変えられるようなきっかけを生み出しています。

Resale Impactの判定基準について
- 当社は商品の製造者ではないため、当社グループが再販した商品(時計、バッグ、ジュエリー(地金を含む)、アパレル、小物)を算定対象としております。
- LCAデータベースである「Gabi*」のデータを参照し、素材調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体での環境負荷を測定しております。
- 全ての商品に対して測定を行ったのではなく、商品の平均的な構成素材をもとに算定しております。
- 試算条件の相違や工程の欠如等により数値結果に差分が生じる可能性がございます。
*GaBiとはSphera Solutions GmbH社が提供する製品のサステナビリティをライフサイクルアセスメントで評価するソフトウェアです。
ネットワークコラボレーション
気候変動や生物多様性といった喫緊の課題において、その解決には企業単体だけではなく産業界や自治体、団体等との連携・協力が不可欠と認識しております。そのため、わたしたちは国内外団体への加盟を通じて、サーキュラーエコノミーに関する先進的な知見の獲得や、加盟企業との連携を図り、国内外におけるサーキュラーエコノミーへの移行に貢献してまいります。

Ellen MacArthur Foundation
サーキュラーエコノミーを開発・推進する国際慈善団体「エレン・マッカーサー財団」

Japan Sustainable Fashion Alliance
サステナブルなファッション産業への移行を推進する国内団体

従業員エンゲージメント
当社は、ジェンダー、民族性、社会的背景、性的指向、年齢や障害などといった多様性が受け入れられ、尊重される職場環境を目指しております。各種方針のもと、個性を大切にし、サポートすることで社員一人ひとりが自分らしく、働きがいを感じられる職場づくりに努めております。
取組紹介
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デュアルキャリア制度(副業・社内複業)
自分らしさの探求や自分磨きといった、社員の「らしく、生きる。」に繋がるチャレンジをサポートすべく、業務形態の多様化を実施しております。
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健康経営優良法人2022に認定
当社は社員一人ひとりがより良く生きるベースとなる健康支援、健康づくりを積極的に推進しており、経済産業省の健康経営優良法人に認定されました。
社会貢献活動
当社との関係の深いステークホルダーを支援するため、バリュエンスグループが実践しているアクションの一部をご紹介します。
取組紹介
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BLUE BATON
子どもたちと地球のために、
今すぐできること2018年5月5日、子どもの日にスタートした、すべての子どもが平等にチャンスを得られる社会を願う寄付プログラム。お客様の着なくなった服の売上全額を、「公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン」へ寄付し、日本の子どもの貧困連鎖をくいとめる活動に貢献します。
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セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
への寄付
子どもたちの未来を支えるバリュエンスグループでは2014年より、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとのパートナーシップを継続し、世界中の子供たちの未来を支えるサポートを行っています。